講座的詰将棋出題ブログ

初心者~中級者向きの詰将棋を毎月出題します。

第4回解説

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【第4回解説】
3三飛成、3二飛合、1三馬、2一玉、2二馬、同飛、1三桂迄7手詰。

創作のテーマとしては、限定合と吊し桂です。

吊し桂とは最後桂を打つか跳ぶかして、桂の詰め上りの事です。
非常に気持ち良く人気があります。

限定合も人気のある創作法です。
32飛合は限定合になります。
作意の13馬~22馬を防ぐには横に利く合駒が必要。
将棋の駒で横に利く駒は飛と金だけで、移動合を除けば、横を守るため飛か金の限定合は創り易いので、創作初心者の方が限定合を創るのにお勧めです。

本作32金合に作意は13桂は取られて詰まないので、32同馬、同銀、42金で詰むようにしています。

★さて本局ですが、色々逆算が利く形ですので、次回はこれを素材にした逆算講座の予定です。

第3回解説

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【第3回解説】
1一角成、3二玉、3三飛、同飛、2一馬、同玉、2二金迄7手詰。

22角がなければ22金迄。これは直ぐ気付く手です。
なので、11角成、32玉、21馬、同玉、22金が浮かぶところです。
しかし、21馬に33玉が詰みません。
21馬の前に33飛が退路封鎖の手筋。
11馬の形なら33に利いていますので、33飛には同飛の一手。これで玉方の飛で33の退路を封鎖するのです。

詰将棋には玉方の駒を使って退路封鎖に利用するよくある手筋なので覚えましょう。
そして、このように馬が動く前に利きに飛か金を捨てる形は使用頻度の高い形です。

尚、33飛で34飛と離すと43玉で詰まなくなります。

第2回解説

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【第2回解説】

2三銀、1三玉、3一角、同飛、2二銀不成、同玉、2三金迄7手詰。

詰方12歩が11香で玉方42金がある図だと23銀に13玉は12銀成の手筋があります。
よって31玉、43桂不成、41玉、63角の筋で詰みます。
それだと63角を離して打つ余詰があるので、玉方 73歩なんかが必要です。
それとは別に23銀、13玉に12銀成が出来ないなら、31角、同飛、22銀不成の筋が閃いたので図化してみました。
12銀成の手を出来なくするには、11香を詰方12歩にすれば良い。
31玉は変同になるので割り切るには、42金を省く事で良さそう。

創作法としては閃いた筋を図化しただけのものです。
31角~22銀が味の良い手と思いますが、初手に23銀と打っているから更に感じが良くなる。
打っておいてから捨てるのは詰将棋創作技法の一つなので、これから詰将棋創作をしたいと思っている人は参考にして下さい。