講座的詰将棋出題ブログ

初心者~中級者向きの詰将棋を毎月出題します。

第1回解説

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【第1回解説】
1二角、1一玉、2一角成、同玉、1一飛、同玉、1二と迄7手詰。

2手目31玉は21飛、同馬、同角成、同玉、22と迄。
4手目同馬は12飛、同馬、同と迄。


☆初手12角は筋の悪い手で、11玉でどうにもならず、21角成と捨てるはめになります。
角の無駄使いのようですが、11銀がなくなります。
11銀がなければ、11飛が打て同玉の一手で12と迄の詰みになります。

☆最初の形は11銀が邪魔駒だったのです。
12角、11玉の局面になると12角が邪魔駒です。
21角成、同玉、11飛、同玉となると、その12角がない形になります。
このように最初の邪魔駒を消すのに、打った駒がさらに邪魔駒になるのは詰将棋創作の基本的手法なので覚えましょう。

☆次に創作講座です。
この筋は12玉の形で21角、11玉、12角成、同玉、11飛とする事も可能です。
最後21金では詰まないので角成にするのですが、21は金類で詰ます方法があります。
詰方14香・13桂の形で21桂成を両王手にするのです。
詰将棋作家を目指す方はそれで完成させてみて下さい。
すると、今、時の人の藤井四段と同じ作品が出来るでしょう。
その図は藤井四段の小学生の時の作品で将棋世界に発表されています。